ImageColor モジュール

ImageColor モジュールには、CSS3スタイルの色指定子からRGBタプルへのカラーテーブルとコンバーターが含まれています。このモジュールは、PIL.Image.new()や、ImageDrawモジュールなどで使用されます。

色の名前

ImageColorモジュールは、以下の文字列形式をサポートしています

  • #rgb#rgba#rrggbb、または#rrggbbaaで指定される16進数の色指定子。ここで、rは赤、gは緑、bは青、aはアルファ(「不透明度」とも呼ばれます)です。たとえば、#ff0000は純粋な赤を指定し、#ff0000ccは80%の不透明度を持つ赤を指定します(ccは10進数で204で、204 / 255 = 0.8です)。

  • rgb(red, green, blue)で指定されるRGB関数。ここで、色の値は0〜255の範囲の整数です。または、色の値を3つのパーセンテージ(0%〜100%)で指定することもできます。たとえば、rgb(255,0,0)rgb(100%,0%,0%)の両方で純粋な赤を指定します。

  • hsl(hue, saturation%, lightness%)で指定される色相-彩度-輝度(HSL)関数。ここで、色相は0〜360の角度で与えられる色(赤=0、緑=120、青=240)、彩度は0%〜100%の値(灰色=0%、フルカラー=100%)、明度は0%〜100%の値(黒=0%、通常=50%、白=100%)です。たとえば、hsl(0,100%,50%)は純粋な赤です。

  • hsv(hue, saturation%, value%)で指定される色相-彩度-値(HSV)関数。ここで、色相と彩度はHSLと同じで、値は0%〜100%の間(黒=0%、通常=100%)です。たとえば、hsv(0,100%,100%)は純粋な赤です。この形式は色相-彩度-明度(HSB)としても知られており、hsb(hue, saturation%, brightness%)として指定できます。各値はHSVと同じように使用されます。

  • 一般的なHTML色の名前。ImageColorモジュールは、X WindowシステムとほとんどのWebブラウザでサポートされている色に基づいて、約140の標準的な色の名前を提供します。色の名前は大文字と小文字を区別しません。たとえば、redRedの両方で純粋な赤を指定します。

関数

PIL.ImageColor.getrgb(color)[ソース]

色の文字列をRGBタプルに変換します。文字列を解析できない場合、この関数はValueError例外を発生させます。

バージョン1.1.4で追加。

PIL.ImageColor.getcolor(color, mode)[ソース]

getrgb()と同じですが、モードがカラーまたはパレットイメージでない場合、RGB値をグレースケール値に変換します。文字列を解析できない場合、この関数はValueError例外を発生させます。

バージョン1.1.4で追加。